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 胃腸や肝胆膵の消化器疾患はもちろんのこと、一般内科として高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病のほか、感冒、アレルギー、不眠等の疾患などの疾患も幅広く診療いたします。





 ストレス、薬剤などにより胃酸の分泌と胃粘膜・十二指腸粘膜の保護のバランス関係がくずれて胃や十二指腸の壁が内側からくずれて、えぐれた状態をいいます。症状はみぞうちの痛み、吐き気、胸焼けなどがあります。潰瘍がひどくなると、出血をおこしたり、胃に穴があいて手術が必要になることもあります。治りにくい潰瘍や、再発する潰瘍にはヘリコバクター・ピロリ菌という細菌が関与していることが多く、ピロリ菌のチェックが必要です。ピロリ菌がある場合は除菌療法の良い適応です。





 ピロリ菌の検査は、内視鏡で組織をとる方法、血液検査、吐いた息で調べる方法などがあります。まず内視鏡で潰瘍の有無を確認した後、その場で胃の組織をとる場合と後で息を吐く検査をする場合が一般的です。





 除菌療法は胃酸を抑える薬と2種類の抗生剤を1週間内服するだけです。除菌の成功率は80〜90%くらいです。まれに薬のせいで軟便や下痢になったり、肝機能異常をきたすことがありますが、ほとんどの方は問題ありません。






 近年、日本人の逆流性食道炎は増加傾向です。食道と胃の境の部分が通常はものが通らないときはギュッとしまった状態ですが、このしまりが悪くなり、胃酸が食道に逆流して食道に炎症を起こします。胸焼けや胸のつっかえ感がある方は、この疾患の可能性があります。悪性のものではないですが、放っておくと稀に食道が狭くなり手術が必要になることもあります。





 胃酸を抑えるお薬を内服すれば、症状はほとんどなくなります。


 胃癌で死亡される方は近年減少傾向ですが、依然として日本人に一番多い癌は胃癌です。胃癌は早期で発見できれば、ほとんどの方は治癒できます。早期の発見には内視鏡での検査が優れており、早期に発見できたものの中には内視鏡での切除が可能なものも多いです。






 食文化の欧米化とともに日本でも大腸癌になる人が増えています。現在では、女性のがんで亡くなられる方で最も多いのが大腸癌です。





 大腸癌は腺腫というポリープからできることがほとんどです。大腸ポリープや早期の大腸癌は内視鏡的に切除すれば、ほとんどが治癒できます。大腸ポリープや大腸癌の早期発見には内視鏡検査が適任です。





 大腸癌は進行しないと症状がありません。検診などでの検便検査で一回でも異常があった場合や、便に血が混じっていたり、便秘が続くという症状がある場合は早めの検査が必要です。






 血液の混じった下痢便はO-157などの感染性腸炎や厚生労働省の特定疾患である潰瘍性大腸炎やクローン病の可能性があります。確実な診断をするためには内視鏡検査、組織検査が重要です。




 食道癌や食道静脈瘤などの病気も早期発見には内視鏡検査が必要です。